※タイトルの下に黒白反転用のリンクがあります。
※目次は見出しレベル2で確認できます。
先に、簡単にLinuxやUNIX系のファイル構造と主に使用する場所を紹介する。
/ | |||
/boot | /bin | /lib | /dev |
/tmp | /mnt | /media | /sbin |
/opt | /svr | /proc | /root |
/usr | /etc | /var | /home |
上記に挙げた/から続くディレクトリはLinuxやUNIX系OSの基本ディレクトリ構造である。/はディレクトリの区切りを意味する。
例えば、
/home/tak/test.txt
はWindowsふうに表すと
\home\tak\test.txt
となる。
一番上の/はディレクトリの起点(root)を意味する。
基本的なファイル操作に必要なコマンドを5つ紹介する。Windowsのコマンドプロンプトで
takumi@pcの名前:~$
上の入力待ち状態で
表示される方法はファイルやディレクトリ数によって変わるが、基本的に3行3列や4行4列のようにディレクトリやファイルが配列される。
コマンドにはオプションがあり、lsの後に1マス空けて
drwx--x--x 2 center takumi 4096 Jan 6 14:55 temp
-rw-r--r-- 1 takumi takumi 1 Jan 17 23:09 test.txt
lsとは違いファイル一つに対し一行ずつ縦に表示される。
一番初めの文字はファイルタイプを示している。MyEditで上の例をコピペすると各行が9列で表示されている事が確認できる。
-lオプションの他にも使うと便利なオプションが-dオプション。
dはdirectory(ディレクトリ)の頭文字からきている。ls -dは指定したディレクトリをそのまま表示させる事ができる。
使い方は、
ls -d ./test
又は
ls -d /home/takumi/temp/test
結果は、
./test
又は
/home/takumi/temp/test
-d以外に-fというファイルのみ表示させるオプションもある。(fはfile(ファイル)の頭文字。)
cpはファイルを任意のディレクトリ内にコピーさせることができる。
例えば、現在のディレクトリ
cp ./test.txt ../
又は
cp ./test.txt /home/
ここで
このコマンドでは、Windowsのファイルエクスプローラーでctrl+cとctrl+vをたった一行のコマンドで処理できる。当然コピー先ディレクトリが全く別の階層にある場合指定するディレクトリが長くなる。慣れれば覚えやすいディレクトリ名を使用するなど工夫したりディレクトリパスを覚える事ができる。
rmは不要になったファイルを削除することができる。
例
rm ./test.txt
rm -r /home/takumi/temp
mkdirは指定先のディレクトリにディレクトリを作る事ができる。
使い方は
mkdir ./temp/excel
mkdir /home/takumi/temp/excel
cdはディレクトリ間を移動することができる。Windowsのファイルエクスプローラーでは矢印キーとエンターキーを押して開きたいフォルダへ移動する事と同じ。
使用例、
cd ./temp/
cd /home/takumi/temp/test/
ただし、CLIでは、ファイル、アプリを実行する際必ずそのディレクトリに移動する必要は無い。そのためWindowsのファイルエクスプローラーのような移動の手間を省く事ができる。
例えばホームディレクトリ中のtempディレクトリにあるテキストファイルを開きたい場合、
notepad.exe ./temp/test.txt
を実行することでメモ帳でtest.txtを開く事ができる。
WSL2を使ったアプリやファイルの実行、テキストファイルの作成と編集方法については/自動化とシェルスクリプトで紹介する。